2021-01-01から1年間の記事一覧
今朝の目覚めはナーバス。そんな夢を見たわけでもないだろうが、ちょっと昔の自分を思い出して涙した。あの頃と変わってしまった情況と、変わっていない部分。引き出しの奥にずっと捨てることができなくてあるようなものを、久しぶりに気づいてしまい、だか…
【詩 Lime Season】 「六月、霧のなかに立つもの」 肌寒い朝が続いている。そう思って上着をひっかけて出かける。だいたい十時ごろから裏切られる。霧が晴れると暑くなる。少し悔しくなって、上着を脱ぐ。それでも、暑い。 暑いと熱い。気温と体温と、意識。…
※時空モノガタリ「第1回自作小説の冒頭コンテスト」最優秀賞いただきました! 投稿した四作のうち、一作が最優秀賞をいただきました! 大変光栄でございます。ありがとうございます! 現在長編の書き出しで唸っている最中でしたので、励みになりました。めげ…
「心の断捨離」 シンプルな心で生きる それは、純粋であるということ それは、まっすぐであるということ そして、強いということ シンプルな心で生きる それは、選ぶということ すこし、切ないということ いちばん、勇気のいること シンプルな心で生きる そ…
公募ガイドからのメール、気になったので書き留める。 「手軽だけど確実に」文章力がアップする練習方法を3つ。 ①三題噺(さんだいばなし) 関連のない3つの単語を組み合わせながら話を作る。 単語は思いついたものでかまわず、たとえば「プリン・日曜日・猫…
「水平線を突く」 果てはどこにあるのか見えるものなのか誰が決めるのか水平線のぼんやりに 指を差すやがて わずかなぶれの眩惑爪の欠片かと見紛うものが確かな速度をもって 迫りくる船だこの指を ものともせずその舟首を現し 白波を携えて ゆうたりと横を向…
【詩 Lime Season】「青空だから」駆け出す君の背中が 二度と振り向かない そんな不安が過るのは 遠すぎる青空のせい知らないうちに 冷めた横顔が 心に貼りついていた どこまでも どこまでも ついてくる雲の陰り 台無しになったスカイブルー空を破ってしまえ…
#自作小説の冒頭 今夜もおじさんは、そのまるこい背中を私に向けて眠りに入った。くうくうと、まるで子供のような寝息。私はそのリズムを子守唄のようにしてまどろむ。 おじさんの背中に寄り添ってパジャマの端っこをつまんでいると、夢のなかでも迷子になら…
深夜サブレを貪る。空のコーヒーカップ、無音のヘッドフォン。もう時は過ぎた。咀嚼の振動で涙が流れる。悲しいわけでも嬉しいわけでもなく、サブレを齧っただけのこと。いまさら遅い。タイミングは大事だ。時間の使い方、いつからこうなった? 喉にひっかか…
今日からこの場をお借りして何らか綴っていきます。